私の10年以上前からの夢として、木綿の着物を手作りして着る(できれば買い物やカフェなどに出掛ける)ということをしてみたい、というものがあります。
一番の難関は「予算」なのですが、次に、私は標準体型よりも大柄(縦も横もある)、という問題もあります。裄丈をどうやって合わせたらいいか、とか、仕立てるためにはもっと知識や勉強が必要みたい。
でもやってみたいのです!自己満足のために!
加えて、布を買うなら、できるだけオーガニックコットンかリネン(フラックスはあまり環境に負荷をかけずに栽培できる植物と聞いているので、こちらはオーガニックでなくても可、としている。ただし高い)という決め事をしているので、選べる色や柄がものすごく限られる、という制約もあります。でもこれが自己満足のためなら楽しめちゃうのだ
"二〇世紀初めの近代化の精神に立ち戻るならば
生活する夢や幸せは
すべての人に許されるはずだった、だろう?"
津田晴美『気持ちよく暮らす100の方法』(ちくま文庫)p.73より。
なぜこれを引用したのかと言うと、以前のやりとりで書いたことですが
https://gingadon.com/@ginmokusei/110037953046045322
母に「着物は形が同じだから、生地や仕立ての差、値段の差がはっきり出る、縫い代の始末一つ間違っていても頭がおかしいと思われる、どうしても着たいなら好きなのをレンタルして着付けまでやってもらえ」と(自分で縫って着ることを)すごい勢いで止められて、その時母は「(着物に比べたら)洋服はずっと平等だ」と言っていたような気がします。
でも、現在は既製服は手頃な価格で安っぽく見えない素材が出回っている、とも言えるし、素材の質が落ちている(良い素材の服は高い)とも言えます。それほど洋服も平等ではないのでは、というのが私の考えです。
でも、それでは(着るものに値段の差が出ることを甘受しなければならないとしたら)あまりにも切ないので、津田さんの文章を引用しました。
んで現実問題、私が着てみたい木綿の普段着の着物というのはあんまりレンタルサービスになさそうなんですよね…(レンタルサービスをちょっと検索して見ていた)。
昔は家庭で縫って普段に着ていた、そういう文化や伝統を汲みたいなと思って、どうやら2年かければやってみたい着方ができそうだ、ということで、松の内からギラギラしてます。
これまでの学習(読書)で、「たかはしきもの工房」の製品が良い、ということを知ったけど、いいお値段するな~~というのが率直な感想。来年に向けて貯金するか…。